2011年7月1日金曜日

「声 ひろば」へ・座頭鯨復権・を投稿

7月1日:71歳繋がりでブログを開設致しました。お付合い頂ければ幸いです。
今日の室戸は雨、梅雨明けはまだ先の気配です。初ブログを記念して、高知新聞(声・ひろば)の欄へ「座頭鯨の復権」を投稿しました。
採用掲載に繋がりますでしょうか・・・!お楽しみ下さい。

不採用の対応として、投稿原稿を掲示致しました。コメントを期待しています。

座頭鯨の復権
7月1日付本紙朝刊「声ひろば」欄で元吉勝美氏の(また「珍クジラ」かよ)を拝読した。文面を察すれば、ペギー葉山さんの「南国土佐を後にして」の歌碑に副えられるザトウクジラの絵に付いて、異議を唱えておいでのようです。氏は土佐を代表するクジラは、マッコウクジラとニタリクジラとのお説です。この説も現代は通じましょう。
しかし、日本人が最も長く親しみ、鯨体を隈無く利用し、畏敬の念すら以て接したクジラはセミクジラです。土佐に置いても例外ではなく、四百年近い土佐古式捕鯨の様子を描いた、古画やクジラ玩具に至ってもセミクジラがモデルです。なお、延宝3(1675)年太地の太地角右衛門頼治が「網掛突捕漁法」を開発したのは、手羽が発達していて旋回能力に優れたザトウクジラを捕獲するために生れた、と云っても過言ではありません。セミクジラとザトウクジラは古画に多く描かれています、がマッコウクジラは皆無に等しい。むしろ、鯨油のみの採取を目的とした、米国捕鯨の古画には数多描かれています。土佐の座頭鯨の、復権の一助になればと思い筆を執りました。

1 件のコメント: